紹介状自動作成AI「リファラク」— 一般財団法人同友会 藤沢湘南台病院と実証実験を開始
株式会社quai(クワイ)
リード
株式会社quai(本社:東京都世田谷区、代表取締役:福島裕介)は、生成AIを活用した紹介状自動作成AI「リファラク(Refarac)」について、一般財団法人同友会 藤沢湘南台病院と共同で実証実験(PoC)を開始しましたことを報告します。本実証では、紹介状作成の所要時間短縮と記載品質の標準化、および医師・医療事務の業務負荷軽減を検証します。データは院内で完結し、関連法令・ガイドラインを遵守した運用のもとで実施します。
背景
医療現場では、紹介状作成における情報収集・要約・表現統一の負担が日常的な課題です。加えて、医療DXの進展に伴い記載抜けの防止や病診連携の円滑化、カルテ記載との整合性が強く求められています。リファラクは既存の診療情報を安全に参照し、臨床的要点を過不足なく反映した紹介状ドラフトを短時間で提示することで、作成プロセスの効率化と品質向上を両立します。
実証実験の概要
目的
- 紹介状作成の平均所要時間の短縮
- 記載の網羅性・一貫性(標準化)の向上
- 二次医療機関/診療所での読みやすさ・利便性の向上
範囲
- 同院の紹介状作成フローの一部ケースから段階的に適用
- 医師・医療事務・地域連携室による実使用評価
評価指標(例)
- 作成所要時間、加筆修正回数/時間、記載項目の網羅率
- 受診先からのフィードバック(可読性・必要情報の充足度)
- ユーザー満足度、業務負荷に関するアンケート
期間
2025年10月1日より段階評価・継続検証を実施(結果は随時公表予定)
リファラクの特長
- •臨床要点を押さえたAIドラフト:紹介目的/既往/検査所見/治療歴/内服などを自動構成。
- •院内完結の安全設計:病院方針に応じ院内環境で完結する構成に対応(データ外部持ち出しなし)。
- •電子カルテ連携を想定:HL7/FHIR等の標準を踏まえた双方向連携(実証段階で方式を限定検証)。
- •監査・権限管理:生成経緯・編集履歴を記録し、医療安全とトレーサビリティを確保。
- •現場起点の改善:医師・医療事務のフィードバックでテンプレート/語彙/表現を継続改善。
コメント
株式会社quai 代表取締役/医師 福島 裕介
「病院から診療所向けの診療情報提供書、いわゆる逆紹介状は"医療のバトン"だと思っています。リファラクは、そのバトンをより速く、より確実に、より伝わる形で渡すための道具です。今回の実証を通じ、現場で安心して使える・本当に使えるAIとして、磨きをかけていきます。」
藤沢湘南台病院院長 鈴木紳祐先生
「当院は、医師約90名が勤務する急性期の病院です。昨今の働き方改革に伴い、働きやすい職場作りを進めています。そんな中で、以前から医師の業務のタスクシフトを進めていました。ただ、医療業界を取り巻く事業環境の悪化で、医療事務が病院以外に転職するケースが増えてきました。それにより、医療事務へのタスクシフトが難しくなってきました。このような状況において、リファラクは診療情報提供書のスペックは担保しつつ、他職種の負担を増やさずに、医師の業務負担を軽減してくれると期待しています!」
今後の展望
実証で得られた定量・定性結果を踏まえ、対象診療科・ケースの拡大、電子カルテ連携の高度化、表現のさらなる標準化(テンプレート最適化)を進めます。将来的には、紹介先別の推奨フォーマットや地域連携ワークフローとの統合も検討します。
製品について:紹介状自動作成AI「リファラク(Refarac)」
リファラクは、医療文書の作成時間を短縮し、医師の業務負担軽減を支援する生成AIです。医療機関ごとの運用ポリシーに合わせ、院内完結またはセキュアな閉域環境での運用を選択可能で、患者データの安全性を確保します。現役医師が開発に直接携わることで、医療現場のニーズに即した実用的なシステムを実現しています。
共同実施機関の概要
一般財団法人同友会 藤沢湘南台病院
所在地:神奈川県藤沢市(詳細は同院公式情報をご参照ください)
事業内容:地域に根差した急性期医療の提供 ほか
会社概要
会社名:株式会社quai(クワイ)
所在地:東京都世田谷区代沢5丁目19-12 WAVIA SHIMOKITAZAWA 2F
代表者:代表取締役 福島 裕介
事業内容:医療文書ワークフローの自動化支援、生成AIソリューションの企画・開発・提供
提供プロダクト:紹介状自動作成AI「リファラク(Refarac)」 ほか
本件に関するお問い合わせ
株式会社quai 広報担当
お問い合わせフォームへ